ハルnikki_

(23歳・女性・無職)

退職届を提出した

 

ついに出してきた。ひさしぶりの会社、ひさしぶりの上司。「ほんとうにこれでよいのか」と尋ねられ、ほんとうにこれでよいのだろうか、とおもった。正直な気持ちである。もしなにかあったらまた連絡してきなさいといわれた。もちろん、戻るはずなどないのだが。

デスク周りの書類を一気にシュレッダーにかけている間、諦めもあり、惨めさもあり、でも安堵感に似た気持ちにもなった。1年間やってきたちっぽけな証であるノートや書類はいとも簡単に塵となった。ロッカーを空っぽにして、じぶんの名前のシールを剥がした。ああ、もうおわったのだ。あの理不尽な労働環境も、キツいノルマからも、解放されたのだ。

最後、隣の席で、よく他愛のないお喋りをしたひとと話した。「ハルちゃんが辞めることなかったのに。ハルちゃんがいてくれたらよかったのに。」

帰り道、すこし泣いた。前を向くしかないのだ。